「本部からのお知らせ」にある通り、11月3日(木)全国で一斉に「奥伝以上および師範審査会」が開催されました。ここでは本部での審査会の模様を画像と共にお伝えします。
本部での審査会は(全国受審者の半数以上が本部受審のため)、毎年「かわさき保育会館」という施設を使い、3室での吟技審査と大会議室での筆記試験を同時に行っております。
施設が利用できる9時からは直ちに受審受付開始、9時半からは吟礼と受審説明が行われるため運営スタッフは8時頃から現地に集い、準備を開始します。
8時30分より審査室、控室、審査会議室等の設営を行い、受審者の名札を準備して受付開始に備えます。
9時から受付がスタートすると、同時に審査員の先生方は審査会議室に集合し(写真1)、受審者数、申し送り事項、スケジュールなどを確認して審査に備えます。
受付を終えた受審者の皆さんは開会式が行われる大会議室に集められ、開会を待っています。師範審査を受ける皆さんは心配そうに教本やアンチョコを読んでいます(写真2)。
9時半になりました、園田精鵬先生の先導(写真3)で吟礼を行い(写真4)、開会式がスタートしました。宗家からは昇伝審査の意味や師範への期待などについて話がありました(写真5)。皆さん神妙な面持ちで聞き入っています(写真6)。
開会式も終わり、10時より審査がスタートします。
今回の審査会では吟技および面接審査を3組の審査員チームが担当しました。
(1)宗家および宗嗣(審査補助) (写真7)
(2)園田精鵬および池田精嶽(審査補助) (写真8)
(3)奥村精曄および越智精麗(審査補助) (写真9)
筆記試験は細野精曄および髙林精朋が試験官を務めました。皆さん、数十年ぶりの筆記試験に必死で取り組んでいます(写真10)。
声出し兼控室で待機する受審者の皆さんも若干緊張気味?(写真11)
吟技審査室前で待機する頃にはようやく覚悟が決まったように見えます(写真12~14)。満足できる吟詠を審査員にお聞かせできたでしょうか?
筆記試験および吟技審査(前半)を終え、昼食後は師範審査受審者の面接と吟技審査(後半)になります。面接では現状の教場の様子や、師範としてどのように指導を行っていくか、など期待を込めた「これから」について審査員とのやりとりが行われました。(写真15)
吟技審査についても午後は高段(伝)位の受審者になり、吟技もさることながら、審査員との意見交換なども盛んにおこなわれておりました。
全ての審査を終え、審査員先生方は審査結果について確認しあい、審査会はすべて終了いたしました。受審者の皆さん、審査員の先生方、運営にあたったスタッフの皆様、本当にお疲れさまでした!