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旅: 「東海道・山陽道」 第八節

山崎 → 京橋 → 神戸・三宮 → 加古川 → 姫路

三十九 桜井の駅懐古

義烈を貫いた楠木正成は赤誠に満ち、まだ少年の正行は父との別れをどうすることも出来ない。
 時に南朝、北朝が並び立って戦を交える世である。正成は正行に厳しく遺訓を与えて帰し、己は粛々と死生をまっとうしたのである。

四十 雨中淀川を渡る

淀川はゆらゆらとして流れ、雨は音もなく降りそそいでいる。大阪城は遠くにぼんやりと見え、人は何ごとか思う。
 きびすをかえして更に望むのは西国への道。あるがままに自由な心で旅人となって、俗世間を離れゆったりと風流を楽しもう。

四十一 播州を同羇して詞を作り青山龍博氏に贈る

山の緑、海辺の白砂がとても鮮やかで美しい浜辺だ。この須磨の青い海は誰と一緒に親しもうか。
 それにしても、ああ何とうらやましいことだ。ここがかって君が遊んだ所とは。それも、大学の四年間ヨットを走らせ、青春を謳歌したとはね。

四十二 姫路城

 上品でみやびやかな美しさはその名になぞらえていて、青空のもと白鷺城が緑茂れる山に何と清らかなことか。
時が移り世の中が変わって、その白鷺は翼をおさめ、戦(いくさ)を忘れ平和の世に夢うつつ眠っている。
 

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