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漢詩で綴る旅だ
東海道・山陽道を73詩の漢詩で綴る吟行記"
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東海道・山陽道 >
第五節 >
十七静岡を発す
旅: 「東海道・山陽道」 第五節
静岡→藤枝→榛原→掛川→磐田→弁天島→豊橋→岡崎・世尊寺→知立→名古屋・熱田→一宮→木曽川
十七静岡を発す
註
o府中…静岡の旧名。
o駑駘…のろま。おろかもの。
o三竿…八時頃(の太陽)の意。
o咿軋…車の走る音。
詩意
いよいよ旅立とうとして再び、静岡城をながめる。
問わないで貰いたい、愚か者の長い旅のことを。
八月の朝八時頃、太陽の強い光が街路樹を照らす中、さても車の走る音と蝉の鳴く声が激しくうるさいことよ。
解説
第五節、平成十二年八月六日、奥本林山(尺八)、家吉、坂井、池田の四氏が静岡駅に集合した。
ことしの目標である名古屋、木曽川に向かう、十一日間の歩き旅。
静岡駅には岳精会会員の小泉さん一家の見送りを受ける。
実はこの旅、大げさに言えば、私は腹をくくって臨んである。
四日前の夕、腹痛が起こり、夜中の三時頃には痛みをこらえ切れず、仕方なく救急車を呼んだ。
朝にはすっかり回復したのであるが、原因は分からない。
退院時、医者に計画の事を言ってしまった。
言語道断とあきれ顔だ。
家内は猛烈に反対。病院に駆けつけてくれた坂井さんも「中止!中止!」という。
誰が考えても中止だろう、おまけに暑い盛りだ。
二月の足の故障といい、何だかこんな事が重なる。
今度は途中で具合が悪くなったら、色んな人に迷惑をかけるばかりだ。
困った。
でも、これは一過性のもので慎重にすれば普段と変わりないのでは、とも思えた。
GOT,GPT等の数値はそろって二百数十だが、これも今さらのことではない。
ならばこの旅で数値を減らしてみよう。
家内や坂井さんには
「少しでも前兆が有れば中断して帰る。慎重にやるから」
と、強引に約束する。
かくして断酒の旅となった。
「さー出発だ!」
見送る人に勇んで別れたが、内心祈るような気持ちだ。
やはり、家内に心配かけている後ろめたさがぬぐえない。