TOP > >
array(2) { [0]=> object(Tabi_Vo_Category)#183 (1) { ["_attr":"Ao_Vo_Abstract":private]=> array(10) { ["id"]=> string(1) "1" ["uid"]=> string(1) "1" ["parent_id"]=> string(1) "0" ["title"]=> string(21) "東海道・山陽道" ["note"]=> string(147) "団塊の世代が歩き旅を初めてやってみた
漢詩で綴る旅だ
東海道・山陽道を73詩の漢詩で綴る吟行記" ["depth"]=> string(1) "0" ["sort"]=> string(1) "0" ["created"]=> string(19) "2011-07-07 15:41:04" ["modified"]=> string(19) "2012-02-22 18:09:55" ["delete_flag"]=> string(1) "0" } } [1]=> object(Tabi_Vo_Category)#178 (1) { ["_attr":"Ao_Vo_Abstract":private]=> array(11) { ["id"]=> string(1) "9" ["uid"]=> string(1) "1" ["parent_id"]=> string(1) "1" ["title"]=> string(9) "第五節" ["note"]=> string(135) "静岡→藤枝→榛原→掛川→磐田→弁天島→豊橋→岡崎・世尊寺→知立→名古屋・熱田→一宮→木曽川" ["depth"]=> string(1) "1" ["sort"]=> string(1) "0" ["created"]=> string(19) "2012-02-29 23:07:05" ["modified"]=> string(19) "2012-02-29 23:12:31" ["delete_flag"]=> string(1) "0" ["is_current"]=> int(1) } } }
東海道・山陽道 > 第五節 > 十九 大井川橋下

旅: 「東海道・山陽道」 第五節

静岡→藤枝→榛原→掛川→磐田→弁天島→豊橋→岡崎・世尊寺→知立→名古屋・熱田→一宮→木曽川

十九 大井川橋下

o渭川…大井川。
o滾々…水がさかんに流れる様。
o潺湲…水のさらさらと流れる様。
o浮客…あてどもなくさすらう旅人。
o筇…つえ。
o駿遠…大井川は駿河国と遠江国の間を流れる。
o慳む…おしむ。
o昊天…夏の空。
o人寰…人境。人の住む区域。

詩意

 大井川は滔々と又ある処ではさらさらと流れている。旅人である私は駿河と遠州を結ぶ橋の上で立ち止まって川の流れを見た。
 すると心ひかれ(茶目っ気がでて)、衣を脱ぎ捨てその清らかなせせらぎで泳ぐことになったのだが、気分爽快で忽ち熱さを忘れ別世界にいる心地がした。

解説


「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」

 大井川富士見橋という。国道一五〇号線にあり、河口より二番目にかかる大橋である。
これを渡るとすぐに岳精会榛原教場がある。

 水の流れとは何と美しいのだろう。
橋を渡り始めると先ずは、川底深く透明な水が翠を帯びて滔々と流れているのを見る。
水の勢いに近寄りがたい感じであり、折からの暑さに清涼味が十分だ。
 見渡せば川幅広く、乾いた河床を水は幾筋もの流れをなしている。
ダムがあるため昔の流れとは異なるのだろう。
魚が大小泳いでいるのも見える。飽きもせず目をやりながら歩を進めて行く。
橋の終わりに近いところで、幅広いせせらぎが目に留まった。
小石や白砂を浮かび上がらせるように透き通った水が流れている。
橋を渡り終え、皆が揃った時
「泳ごう」
 と言ったら、皆ぴんとこない。
「綺麗なところがあった。暑い。泳ごう」
やっと私の茶目っ気が通じた。皆われさきに川原へ降りた。
 砂煙を上げながら土手を降り、石ころがゴロゴロしている川原をおぼつかない足取りで水辺にたどり着いた。
汗にまみれた衣を河原に広げ、素っ裸になってせせらぎに入った。
上から見下ろしたとおり、水の中は綺麗な白砂であった。
浅く見えても胸のあたりまで深さもある。
全身を流れにひたし水しぶきを上げると、もう天国だ。
「よくぞ男に生まれけり。」              

ページトップへ