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漢詩で綴る旅だ
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東海道・山陽道 > 第六節 > 三十二 中山道柏原を過ぐ

旅: 「東海道・山陽道」 第六節

名古屋 → 一宮 → 関ヶ原 → 彦根

三十二 中山道柏原を過ぐ

o季秋…陰暦九月。秋三ヶ月の最後の月。

o旧径…ここでは旧中山道。

o憐れむ…ああと感じ入って心がひかれる。

o淡彩…あっさりした彩色。

o澄清…澄んで清らか。

o城市…ここでは彦根。

o村叟…田舎の老人。

詩意

 晩秋の古い道は次第に心ひかれてならない。淡い色合いの澄み渡る大空のもと、独り行く。
 畑仕事の老人に彦根への道を尋ねたら、丁寧に応えて指をさすのは川の流れゆくあたりだった。
 

解説

十一月二十二日関ヶ原を発ち柏原・醒ヶ井・番場を経て彦根にはいる。
この節は一宮に投宿してより全くの独り旅。
「垂井より ススキが誘う 関ヶ原」
「秋暮れて 黒雲湧くや 関ヶ原」
「われゆかん 千里の道に 秋たかし」
 駄句を何のてらいもなく詠ってみる。

 柏原歴史館というのがあった。
 土蔵をくりぬいたような部屋があって、ぼんぼりがいっぱい吊されている。
見ると、その一つ一つに蛍に関した俳句や和歌が書いてある。
 朝の一番、入館者は私独りだから全部吟じてみることにした。
管理のご婦人は快く許可してくれた。

「行暮れて 蚊屋(かや)釣草(つりくさ)に ほたる哉(かな) 支考(芭蕉の門人)」

「此のほたる 田ごとの月と くらべみん 芭蕉」
 本物はやはり違う。歌ってみると尚更味わいが良い。

「露よりも さきにこぼるる 蛍かな 子規」

「蛍狩り つなぎゆく子の 手のあつき 金尾梅の門」
 親の子を思う気持ちと、喜び勇む子の気持ちが伝わってくる。他に和歌も

「もの思えば 沢の蛍もわが身より あくがれ出づる魂かとぞ見る 和泉式部」
 等々。

 一通り吟じ終わる頃、先程の婦人が顔を見せ、帰るときにもう一度吟じて欲しいという。
テープに入れて月一回の勉強会の時にみんなに聞かせたい由。
「俳句なども歌えるんですね、俳句が生きてきますね」

 ここら辺りは元々水が清らかな土地柄だったらしい。蛍を再び呼んで街起こしだ。
隣町の醒ヶ井(さめがい)に入ると清らかな水が家並みに沿って流れ、その特色が一層顕著になった。

「水清き 人の心をさめが井や 底のさざれも玉とみるまで  雨森芳洲」
「醒ヶ井の 流るる水に 秋清し」旅の想い出に駄作も残しておこう。

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